健康オタクのブログ

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「鋼のメンタル術」 どん底に落ちた 身についた

yasuhirokamei0912.hatenablog.com

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自己の内面と外面からメンタルを整えるメンタルを整えることは、スポーツ選手だけでなくビジネスパーソンにとっても不可欠な要素となっている。19歳で起業し年商が5億円に達する会社に成長させるも、部下の裏切りなどで20歳にして1億円の借金を背負うなど、数々の「天国と地獄」を経験してきた大坪伸氏もまた、「メンタルを整えることこそが、ビジネスでは最も重要だ」と語る。

復活と転落を繰り返しながら経営者として成功を収め、現在は作家・セミナー講師としても活躍する大坪氏に、壮絶な体験の中から身につけてきたメンタル術を教えてもらった。

■失敗や不運は避けられない。だが、捉え方は変えられる

人間は生きていれば、程度の差こそあれど、必ず悪いことが起きるものです。もしそうなった時は、自分はいつもそうなのかと自問自答してみるといいでしょう。

たとえば営業成績が悪くて上司に怒られた際、「いつもこうなのか?」と考えてみると、意外といい時もあったのだと気づかされます。

それに気づくことができれば、いまは巡り合わせが悪いだけだと思えますし、乗り越えるための糸口も見つかるはずです。

■アンソニー・ロビンズが語った「結果」の捉え方

「悪いこと」とひと言でいっても、一つの事象に対する捉え方は人によって異なります。世界NO.1コーチといわれるアメリカ人のアンソニー・ロビンズ氏がこんな話をしています。

ある女子高生がチアリーダーの大会に出場したところ、5位に入賞しました。3000人中5位なので、素晴らしい結果です。ところが彼女は自殺してしまいました。1位になれなかったことがショックだったのです。

話は変わって、イラク戦争ドキュメンタリー映画のなかで、ある兵士が生きて戦場から帰還できたことを喜んでいました。ところが、兵士の彼女は泣いています。なぜなら、兵士の左腕がなくなっていたからです。しかし、兵士は彼女に笑いながら「俺は右利きだから幸せだ」と言い切りました。

目前の事象をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかによって、これだけ違う結果が生じるのです。

■ポジティブシンキングではなく「多角的な視点」を

ポジティブシンキングというと陳腐に感じるかもしれませんが、物事を多角的に見ることが重要なのです。それには訓練が必要ですが、心がけ一つで改善が可能です。

まずは、当たり前のことに感謝できるようになることです。それができれば、今まで当たり前だったことを愛おしく感じるようになります。

たとえば、犬の散歩をあまりしない人がいますが、それは、犬の存在が当たり前になっているからです。ところが病気が発覚して余命が短いとわかった途端、散歩に連れて行ったり、いい餌を与えたりするようになります。

当たり前でなく、それを愛おしいと思うと、接し方が変わるのです。日頃から当たり前だと思っていることに感謝することは非常に大切です。

■悩むのだったら「意味のある悩み」を

メンタル的に楽になるということは、抱える問題がなくなるということです。

ところが自分のメンタルが弱いと自覚している人は、意味のない些細な問題を抱えていることが多い特徴があります。

たとえば、大勢の前でプレゼンする時に緊張してうまく話せないという悩みは、いかに大勢を説得して信頼を勝ち取るかという本来の目標の前では些細な問題です。

既存の行動の中にあるのは無駄な問題であり、本来は、成長したり未来をよくするための「意味ある問題」を抱えるべきです。

そうした前向きな意味ある問題を解決することが人間の成長・進化であり、それにともなって、メンタルも鍛えられていくのです。

■メンタルは意外なほど「視覚」に左右される

メンタルを整えるには、自己の内面だけでなく、外にも意識を向ける必要があります。なぜならメンタルのあり方は、外的要因の影響も強く受けるからです。

外的要因には、二つの要素があります。一つ目は「視覚的要素」。

身に着けている服や乗っている車、住んでいる家など、目で見てすぐわかるものです。皆さんもお気に入りの服を着たり好きな車に乗ることで、いつもよりポジティブになれたという経験が一度はあるのではないでしょうか。

■ヤンキーだった自分を生まれ変わらせた「ある環境変化」

二つ目は「外部環境」です。メンタルの状態は、周りの関わる人間によっても変わってきます。

周りにネガティブな人間ばかりがいると、自分の感情もネガティブになりがちです。お金のことしか考えてない人たちといたらお金儲けが優先になりますし、社会貢献を考えている人たちといたら、自然とそれを志向するようになり、それは自身のメンタルにも影響してきます。

私の通っていた高校の地域はいわゆるヤンキーが多く、私もなめられてはならないと同じようにやんちゃをしていました。

ところが17歳の時、バイクを買うために始めたリフォーム会社の営業で大金を稼ぐようになったところから人生が変わりました。無事にすぐバイクは購入でき、バイクだけでなく車にも興味を持ち、フェラーリをキャッシュで購入することに。そこでフェラーリオーナーが集まるツーリングに参加したところ、周りは経営者ばかり。私自身、そんな彼らから勧められたことで起業することになったのですから、外部環境の影響は大きいです。

■「環境に染まる」ことを意識せよ

大事なのは、「環境に染まる」ことを意識することです。強いメンタルを創りたいと思ったら、メンタルが強い人たちや、自分に対していいエネルギーを与えてくれる人たちのなかに入っていくといいでしょう。

ポジティブになれない人はポジティブな人と一緒にいることを心がけ、なりたい人に似せていくのです。

それを意識的にやっていけば、やがて無意識的にできるようになります。

■コミュニティは人間に必要不可欠。だが……

人にはそれぞれ父、夫、社長、社員、先輩、後輩、友達などいろいろな役割があります。

父として所属しているのは家族ですし、社長として所属しているのは会社ですし、後輩として所属しているのはゴルフサークルかもしれません。いろいろな環境やコミュニティによって、立場が変わるのです。

たとえお金があっても、家族も友達もいない人は時間を持て余してしまい、虚しさを感じるでしょう。

■「コミュニティ疲れ」に要注意!

人は誰しも、コミュニティに属したいものです。アメリカの心理学者デイビッド・マクレランド氏は、人間が行動を起こす動機には「達成欲求」「権力欲求」「親和欲求」の3つの欲求が関与していると提唱していますが、コミュニティに属したいというのはまさに「親和欲求」です。

しかし、コミュニティとの関わり方には注意が必要です。現代社会では、所属するコミュニティが多すぎて疲れてしまう人が少なくありません。

限られた時間のなかでコミュニティとの関係を保つために、圧迫感やプレッシャーを感じることすらあります。そうしたコミュニティ疲れは、メンタルにも悪影響を及ぼしかねません。

■「ノー」と言う勇気がメンタルを健全に保つ

なぜ、所属するコミュニティが増えていくのかというと、「ノー」が言えないからです。

興味がないのにゴルフの誘いを断れなかったり、自分に関係のない仕事を手伝うよう頼まれて受けてしまうと、タスクは増える一方。タスクが増えればストレスも増えていきます。

成長のためのストレスならいいですが、意味のないストレスは極力軽減すべき。時には断る勇気も必要です。

「ノー」と言うのは、メンタルを健全に保つためにも重要なことです。「ノー」と言えない人の「イエス」には価値がありません。

イエスマンは、上司からしたら使い勝手がいいですが、意見を求められていつも「いいんじゃないですか」と答えていては、説得力がありません。

■自分のコミュニティに「点数」をつけてみよう

所属するコミュニティが多すぎる人は、参加するコミュニティを減らすべきです。

方法としてまずは、自分が所属しているコミュニティを紙に書き出してみましょう。その一つ一つに点数をつけていくと、重荷になっているコミュニティや苦手と感じているコミュニティが明確になってきます。点数が低かったコミュニティは参加するのを辞めてしまいましょう。

ただ、時としてすぐに辞められないコミュニティもあるので、その場合はどうやって関係を改善するかを考えることも必要です。

■新しいことに挑戦すれば「新人」の立場が手に入る

逆に足りない部分を増やしていくことも重要です。たとえば最近、会社の同僚としか関わりがなく、メンターや人生の先輩を探したいとしたら、もともと興味のあった将棋を始めてみる、といったようにです。

もしかしたら将棋サークルで出会ったおじいさんに、人間の本質を教わることだってあるかもしれません。

一つのコミュニティが増えれば、自分の中に「新人」という新しい立場が加わります。そうすることで、メンタルも変わっていくのです。

メンタルを整えるのに特効薬はなく、日々の取り組みが非常に重要です。今回紹介した内面に目を向ける方法でも外面に目を向ける方法でも、まずはできることから実践してみてはいかがでしょうか。

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