健康オタクのブログ

病気を患い、日頃の健康の大切さがわかった人間の新しい健康オタク生活。

家の中のカビ 発生場所別カビの特徴と対処法を紹介

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梅雨時に咳や微熱が続く──なんてことはないだろうか? 風邪に似た症状なので放っておきがちだが、実はこれ、家の中のカビが原因かもしれない。目に見えないものの、この時期、確実に増殖しているカビ。発生場所別のカビの特徴や対処法を紹介する。◆室内干しの衣類
 梅雨時期は洗濯物の室内干しの機会が増える。そうなると、家の中の湿度が上がり、窓の結露やカーテンのカビの原因に。部屋干しする場合は、換気扇やサーキュレーター、扇風機などを稼働させ、換気を忘れずに。また、壁際や窓際に干すのは通気性が悪いので、部屋の中央で干すのがおすすめ。

◆畳
 畳は吸湿性が高いので、換気が不充分だとカビやすい。決まった場所にばかり布団を敷かないこと。カビが発生したら、消毒用アルコールで拭くのがおすすめ。

◆布団
 畳はもちろんフローリングの上でも、布団の敷きっぱなしは厳禁。寝汗で蒸れて、カビが大量に発生する。布団の下には、すのこや調湿シートなどを敷くこと。

◆除湿機
 梅雨時に大活躍してくれるが、機械自体は内部が結露しやすい構造に。フィルターや排水タンクの清掃・除菌はこまめに行うこと。

◆エアコン
 風の出口が結露しやすい。こまめに拭き取らないとカビが発生し、冷風とともに部屋中にカビをまき散らすことに。

◆カーペット
 食べこぼしなどの汚れはカビの大好物。掃除機でこまめに汚れを取り、時々裏返して風通しのよい所で陰干しを。

◆押入れ
 開け閉めする頻度が少ないと湿気がこもる。こまめにふすまを開けて風通しをよくしたり、荷物の下にすのこを敷くのもおすすめ。また、ギュウギュウに物を詰め込まず、隙間を作ろう。

◆風呂場
 温度・湿度が高く、皮脂やアカ、石けんカスといったカビのエサが豊富なため、多様なカビが大量に生息する場所。掃除・換気は毎日行おう。

◆洗濯機
 洗濯槽の内部は湿度が高く、皮脂や洗剤カスなどが付着しているため、カビの温床に。使わない時はフタを開けておき、月に1回は洗濯槽の掃除を。

◆鳩のフン
 鳩のフンには大量のカビが。鳩が飛び立つ時に舞い上がるほこりは吸い込まず、フンも放置しないこと。

乳がんの兆候、3~4割はしこりに自分で気付く 揉むのは危険

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早期に発見すれば生存率は約9割

 

 

 女性の11人に1人が罹患するとされる乳がん南果歩(55才)や北斗晶(51才)ら、罹患した多くの女性芸能人がメディアを通じて検診や早期発見の重要性を訴えているため、関心の高い女性は多いだろう。

 東京ミッドタウンクリニックの森山紀之医師によれば、主な兆候はやはり「乳房のしこり」だという。

「しこりで乳がんに気づいたという患者さんは数多くいらっしゃいます。過去に国立がん研究センターで調査した際も3~4割の患者さんは、検診ではなく、自分でしこりに気づき病院を受診していた。わきの下を触ってしこりに気づいたというかたもいました。乳がんは、セルフチェックで発見できることもあります。片手の指4本をそろえて乳房にあて、硬いものがないか調べることを習慣にしてください」

 ポイントは、手のひら全体を使ってまんべんなく乳房を触り、チェックすること。

 詳しい方法は「日本乳がんピンクリボン運動」のホームページにも記載がある。

「その際に絶対にやってはいけないのは、硬いしこりをもみほぐしてしまうこと。しこりが良性の腫瘍である『のう胞』の可能性もありますが、もしがんなら全身に広がり、転移する可能性があります。もむのは危険です」(森山さん)

 しこり以外の兆候もある。医療ジャーナリストの村上和巳さんが言う。

「乳輪のあたりに湿疹ができることがあります。特に乳頭の真下にがんができると、よく表れる症状です」

 乳房そのものにもさまざまな変化が起きる。獨協医科大学総合診療科教授の志水太郎医師はこう解説する。

「左右の乳房の大きさが変わってきたり、胸が引きつったり、肋骨が痛んだりといった症状を訴えるかたもいます。赤い乳汁が出ることもある。心配になったら乳腺外科を受診して、専門医の検査を受けてください」

 もう一つ。女性のがんとして罹患者が多いのは子宮頸がんだ。大阪大学が2019年2月に発表した調査によれば2000年以降、子宮頸がんの罹患者数は年々増加しているという。

「子宮頸がんは他のがんと違って、若い女性でも罹患しやすい。20代後半から増加し、40代前半までの患者数が最も多くなります。だからこそ、若い人にも兆候に気を配ってほしい」(村上さん)

 早期発見のキーワードは「おりものと不正出血」だ。

「子宮頸がんに限らず、子宮体がんにも共通していえるのは、閉経後や生理と関係ないタイミングでの不正出血。異臭がするおりものが出てきたときも要注意です。特に子宮頸がんの不正出血は、性交後に起きることが多い。がんの腫瘍は触れると出血しやすいため、子宮の入り口にできる子宮頸がんは性交で出血しやすいのです」(森山さん)

 子宮頸がんは進行が早いため、検診で異常がなくても、おりものと不正出血が続いたら、一度婦人科に相談してみよう。

がんの疑いがある初期症状一覧

早期発見が重要な乳がんと子宮がん、見落としがちな兆候

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11人に1人の女性が「乳がん」になり、この比率は年々上昇するといわれている。乳がんはセルフチェックで見つかる可能性が高いとされ、実際に半分以上が自分で気づき、病院へ行ったことで発見されたというデータもある。 しかし、あいクリニック中沢院長の亀谷学さんは「しこり以外の兆候はわかりづらい」と指摘する。

「だから、しこりとして認識しづらいミリ単位の乳がんを見逃さないためにマンモグラフィー検査を受ける必要があります。また、しこり以外の兆候も覚えておいてほしい。例えば普通、初期の乳がんは痛みを伴いませんが、まれに押すと痛い『炎症性乳がん』もあります。乳頭や乳輪がただれてかゆみを伴う『乳房パジェット病』は湿疹などに似ていますが8割以上が乳がんを併発します。

 専門知識がない医師だと、湿疹などと診断されて見逃す可能性があります。乳房に関する症状で気になることがあれば、内科ではなく乳腺専門医で診てもらってください」(亀谷さん)

卵巣がん

 卵巣がん乳がんなどほかのがんに比べてかかる人が少ないうえ、自治体のがん検診の対象からも外れているゆえに、発見が遅れてしまう可能性が高いという。亀谷さんが解説する。

卵巣がんは、初期は無症状ですが進行すると、下腹部を触るとしこりがあったり、お腹が張る、トイレが近くなるなど膀胱炎のような症状が出たりする。膀胱炎であれば、排尿した時にツンとした痛みが走ったり、尿が濁ったり強くにおったりするうえ、放置すれば数日から1週間ほどで高熱が出て腎盂炎になります。このような経過がない場合は、婦人科で診てもらった方がいい」

◆子宮がん

 子宮頸がんは早期発見できれば5年生存率は9割を超え、子宮を残すこともできる。東京ミッドタウンクリニックの森山紀之さんが言う。

「兆候は、においの強いおりものと、不正出血です。子宮の下部にがんができるので、性行為で刺激されると傷ついて出血します。生理とは違って、性行為をした後に出血があれば、疑った方がいいでしょう」(森山さん)

 若い人がかかりやすい子宮頸がんと異なり、50~60代で増えるのは、子宮体がんだ。こちらは特に、不正出血に気をつけたい。

「特に閉経後、おりものに血が混じっているなどの出血があれば、婦人科にかかった方がいい。生理と違ってわずかな出血が特徴で、下着にシミがつく程度でも疑いがある。特に、乳がんの治療や更年期障害でホルモン療法を受けている人、閉経が遅い人、出産未経験者などはリスクが高いので、おかしいと思ったらすぐに婦人科にかかってください」

兆候が頭に入っていても、いざ「もしかして…?」と思った時に行動が伴わなければ意味がない。その時に強い味方となるのが「定期検診」と「かかりつけ医」だ。 しかし女性の検診率は依然として低く、特に乳がんや子宮頸がんの検診受診率はアメリカやイギリス、韓国などと比べてもかなり低い。

「その理由の1つは、会社で検診を受ける機会のある男性に比べて、専業主婦やパート勤務も多い女性は受ける機会が少ないからでしょう。1年に1回は人間ドックを受けるのが理想ですが、最低でも自治体のがん検診をきちんと受けること。がんは早期発見できれば、助かる可能性が充分にあります。また、普段から体の状態を相談できるかかりつけの医師がいればその病院で検診を受けられるだけでなく、先生が専門外であったとしても、いい病院を紹介してもらうことができます」(森山さん)

“血や熱に弱い”といわれる男性に比べて、女性はちょっとした不調を「いつものことだから」と見逃してしまいがち。兆候を感じたら万が一のことを考えて、早めに病院に行くように心がけたい。

痩せるなら骨盤はゆるめる?締める?

骨盤はゆるめる? 締める? ダイエットの疑問を解決!

みなさん一度は、「骨盤を締めると痩せる!」「骨盤が開いていると太りやすい!」ということを聞いたことがあると思います。

ダイエットに関する偏った骨盤の知識・イメージを持って、締めるエクササイズばかり行っていませんか? または、開いているからといって、ひたすら骨盤を締めようとしていませんか?

一見効率よく思えるこの大きな勘違いによって、ダイエットが失敗に終わってしまうかもしれません! ダイエットをはじめる前に、まずは『骨盤』と『ダイエット』の深~い関係を、一緒に考えていきましょう。

そもそも、骨盤ってどうなってるの?

女性の骨盤イメージ
骨盤は全身の中心にあり、上は背骨、下は股関節につながっていて、全身を支える土台のような役割をしています。

また、骨盤は上から見ると空洞があり、あえて固定されていないその空間によって、ずれたりゆがんだりすることがあります。

骨盤のゆがみや開閉の滞りがあると、その内側にある各臓器が影響を受け、基礎代謝の低下や体調不良、むくんだり、皮下脂肪がつきやすくなることがあります。

「締まり骨盤」のメリット・デメリット

それでは、「締まり骨盤」のメリットとデメリットを考えていきましょう。

■「締まり骨盤」のメリットは?
・食欲の抑制
・姿勢がよくなる
・疲れにくい、体力がある
・骨盤周りに脂肪がつきにくい

■「締まり骨盤」のデメリットは?

・便秘になりやすい
・生理痛
・生理不順
・腰痛
・冷え症

締まり骨盤の場合、上記のような症状が挙げられます。 ダイエットに適した状態といえますが、長期的に見ると、便秘や冷えなど、女性によく見られる体調不良を起こしやすい傾向があります。

“冷え” はダイエットの大敵! 基礎代謝を維持するためには、冷えは最も避けたい症状の一つです。

「開き骨盤」のメリット・デメリット

次に、「開き骨盤」のメリットとデメリットを考えていきましょう。

■「開き骨盤」のメリットは?
・良質な睡眠
・便通がいい
・肩こり腰痛になりにくい
・生理が良好

■「開き骨盤」のデメリットは?

・食欲がとまらない
・内臓が下垂しやすい
・O脚X脚になりやすい
・体力・筋力が低い傾向

開き骨盤の場合、上記のような症状が挙げられます。 デメリットとして、ダイエットに不向きな項目が並んでいますが、健康的な体調の観点から考えてみると、良好な傾向が伺えます。

ダイエット時は、通常時より気力・体力ともに必要となるので、体調が良好なことがダイエット成功の基本です!

骨盤の疑問を解決! ダイエットが成功する骨盤とは

「締まり骨盤」と「開き骨盤」について理解できましたか? メリットとデメリットがあるということは、骨盤は開いたり締めたりしない方がいいのでしょうか?

そもそも骨盤とは、朝締まり、夜開くことで、心身を生活に適した状態にしてくれます。一日中締めつけたり、ムリに開いたりしても、一瞬痩せたように感じられますが、ダイエットの成功や体質改善の悩みは解決しません。

ダイエットが成功する、太りにくい体質をつくる骨盤は、『柔軟に動き、開いたり締まったりする骨盤』です。

また、骨盤の開閉は短期間で解決するより、現在の筋力や柔軟性を考慮した上で、理想の女性をイメージし、変化を楽しみながらマイペースで整えていくように心がけましょう。

人と比べず、不安にならず、自分の体は必ず美しく変わると信じて、柔軟性のある開閉する骨盤を目指してくださいね!

失敗を「引きずる人」と「糧にする人」の差  人生が終わるような失敗は「まず起こらない」

臨床に携わる一方、TVやラジオ番組でのコメンテーターや映画評論、漫画分析など、さまざまな分野で活躍する精神科医名越康文氏による連載「一生折れないビジネスメンタルのつくり方」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイトアルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

■覆水盆に返らず

誰もが、仕事で失敗はしたくない、と思っています。心配性の人は、できるだけ準備を整え、あらかじめ失敗の芽を潰しておこうとするでしょう。あるいは失敗を上司に知られたくないあまりに微妙にごまかしたり、思わずウソをついてしまったりした経験のある方も、いらっしゃるかもしれません。

ただ、あえて強引に言い切ってしまいますが、心理学的に見たときに、「失敗」について私たちが肝に銘じておくべきことは、「失敗は決してなくなりはしない」ということと、残念ながら「失敗をなかったことにはできない」ということです。これは、「いかにして失敗を防ぐか」を考えるよりも、ずっと大切なことです。

どれほど優秀な人でも、どれほど完璧なプロジェクトでも、それを担うのが人間である以上、必ず失敗はあります。どれほど完璧な準備をしていても、不測の事態というのは起きるのです。そして何より重要なのは、失敗というのは、起きてしまったら、それを「なかったこと」にはできないということです。

もちろん、失敗した後に、その「穴埋め」をしたり、失敗から学び、それを上回るような成果を持ってきて、失敗を「帳消し」にしたりすることはできますし、世の中にはそういう実話がいっぱいあります。しかし、失敗そのものを消去することはできません。

「覆水盆に返らず」というのは、真理です。机から落ちて、割れてしまったグラスは、元のとおりにはなりません。失敗はなくならないし、失敗自体を「無」にすることはできない。当たり前のことですね。ではなぜ、わざわざ、こんなことを強調するのか? それは私たちが、しばしば失敗を受け入れられないことによって、さらなる失敗を招き寄せてしまいがちだからです。

私たちはともすると、「グラスが割れた」という事実から目を背けようとしたり、「グラスが割れた」ことの責任を、自分以外の誰かに転嫁しようとしてしまい、結果的により大きな問題を招き寄せてしまうことがあるのです。

■「できること」と「できないこと」がある

最近、こんな経験をしました。ホテルでの会食のあと、友人と10分ほど話し、駅に着いたときに財布が手元にないことに気がつきました。記憶をたどってみると、どうやら会食をしたお店のトイレに置き忘れてしまったようなのです。

駅からホテルの8階のトイレまでは、どれだけ急いでも10分以上はかかります。会食のあとに行ったトイレに忘れたのだとすると、もう30分以上経っています。

一瞬、いろんな後悔や不安がサアッと頭をよぎりました。「どうしてすぐに気がつかなかったんだろう」「どうして、10分も立ち話をしてしまったんだろう」「この30分ぐらいの間に、誰かにとられてしまったかもしれない」などなど。

でも、こうした「後悔」や「不安」は、この場面においてなんの役にも立ちません。なぜなら、どれもすでに「取り返しがつかないこと」ばかりだからです。うっかり忘れ物をしてしまったことについての反省は、少なくとも今やるべきことではない。

今やるべきことは、忘れた可能性の高いホテルの8階のトイレまですぐに戻って探すことであり、もしもそこになければ、お店のスタッフの方に忘れ物が届いていないかを確認することです。

これは、どんな失敗でも同じです。失敗したときにやるべきことは、今自分にできることとできないことを冷静に見極めて、即座に「行動」に移すことしかありません。言葉にすれば当たり前のことですが、これが難しいんですね。多くの場合、私たちは「失敗」そのものにこだわって冷静さを失い、不安にかられ、なかなか適切な行動を取ることができないのです。

失敗に気づいたときには、まずはしっかりとゆっくりと深呼吸をするようにしてください。できたら、まず息を吐ききってから胸いっぱいに吸って、いったん4秒ほど息を止めてから細く長く吐くのが理想的です。そうすれば副交感神経が刺激されてリラックスを得られるでしょう。呼吸に整えることで、冷静さを取り戻せます。しかる後に、自分にできること、できないことを見極める。

幸い、8階のトイレの個室に行くと、置きっ放しになっていた財布を発見し、ほっと胸をなでおろしました。

■想像の「1/10程度」しか悪影響は起こらない

深呼吸をして、心を落ち着けることができたら、まず、自分が犯した失敗によって「具体的に、どんな問題が起こりうるか」ということを考えてみましょう。パニックを起こしているとき、私たちは実際に起こりうる問題の10倍ぐらい、大きな問題が起きると妄想してしまっていることが多いのです。

逆に言えば、現実に生じる問題の8割以上は、あなたが想像していることの1/10程度だということです。

え!? たった1/10!?と驚かれるかもしれませんね。でも、想像してみてください。あなたの人生で、ほかの誰かが失敗したことで、あなたの人生がひっくり返るほどの影響が起きたことが幾度あったでしょうか。現実的に考えて、1人の人間の失敗がもたらす影響というのは、意外にわずかなものなのです。

にもかかわらず、私たちは日常的な失敗でもかなり激しく動揺します。「上司に怒られるかもしれない」とか「取引先から契約を切られてしまうかもしれない」という不安で頭がいっぱいになる。これは結局のところ、「失敗そのもの」というよりは、失敗によって「他人からの評価」が損なわれることが、とても不安なのです。

この不安が強い人ほど、自分の失敗の影響を「過剰評価」します。この「過剰評価」はほぼ建設的な行動や発想にはつながりません。人間の心は動揺に弱いのです。

つまり、失敗を隠そうとしたり、自分の中で言い訳することばかりに気を取られて、肝心の「失敗の後始末」がおろそかになってしまう。その結果、失敗の悪影響が拡大し、かえって自分の評価を下げてしまうことにつながるのです。

とくに日本人は「人に迷惑をかけてはいけない」という価値観に、無意識のうちにきつく縛られています。この強迫観念が「失敗」と結びつくと、一気にパニックが起きます。つまり、同じ失敗でも「他人に迷惑をかけるような失敗」をしたとき、私たち日本人のメンタルは大ダメージを受けやすい。このことは覚えておくといいのではないでしょうか。

唐突に聞こえるかもしれませんが、仏教では失敗を「仏様から与えられた試練」と捉えるという考え方があります。

■失敗を「試練」として捉える

「失敗」はただの偶然ではない。それが生じるには何らかの意味がある。そしてそれは決してネガティブな、マイナスの意味ではない。なるほど、今この場においては痛い経験以外のなにものでもないが、実は成長のきっかけになる意味のある経験なのだ、という捉え方です。

これは“仏”という信仰の対象ありきの思考法ではありますが、実は心理学的にも極めて有効なのです。なぜなら人間のメンタルは「無意味性」にとてももろいからです。それに対して、どんなつらいことでもそれに「意味」や「意義」があるといったん認識できると、人間の心はまるで変身したかのように忍耐強くなり、クリエーティブにすらなるからなのです。

失敗をしたときに「なんでこんなミスをしてしまったんだろう?」「こうすれば防げたかもしれないのに」とくよくよ悩む次元から脱却して、「この試練を乗り越えれば、私はまだ成長できる。だから、仏様はほかならぬ自分にこの試練を与えたのだ」と捉える。信仰がなくても構いません。

失敗を自分が成長するために必要な「試練」と捉える。たとえ疑いつつでもいいのです。一度そう意識の中で自分に言い聞かせるだけでも、われわれの心は落ち着き、前向きになっていきます。

これは、ただの「ポジティブシンキング」とは違う、仏教が持っている、広大で緻密な世界観を背景にした捉え方です。

失敗したとき、私たちは往々にして、失敗の原因を他人や社会など、「自分以外のもの」に求めがちです。しかし、本当は、失敗の原因というのは、目に見える他人や社会「だけ」ではなく、森羅万象のすべてにつながっています。

仏教には「因果応報」という言葉があります。この言葉は、「悪いことをすると、めぐりめぐって自分がひどい目に遭う」という理解が一般的だと思いますが、仏教における因果応報というのは、「気づかないうちにやった悪いこと/いいこと」もまた、すべて自分自身につながっている、という考え方です。

例えば、仕事で失敗をしたとします。それまでずっと真面目にやってきたし、人に後ろ指をさされるようなこともしていない。失敗するような原因など、どこにも見当たらない。でも、実はどこかに原因はある。なぜなら、自分が認識できないだけで、人間がやっていることはすべてがつながっているからです。

言い換えれば、どんな不条理な出来事に見えても、本当はちゃんと因果関係はつながっている。ただ、その因果関係が複雑すぎて、普通の人間の理解力では捉えきることができない。これが2600年前にお釈迦さまが悟られたと言われている、仏教の世界観なのです。

■不条理を受け入れること

ちょっと、話が難しくなってしまったかもしれませんね。私が言いたいのは、「失敗をどう受け入れるか」というのは、結局のところ「不条理な出来事(不幸)をいかに受け入れるか」という問いに直結しており、実は一般的な心理学ではその問いには答えられていない、ということなんです。

言い換えれば、失敗を受け入れるというのは、心理学の範囲を超えた問題であり、宗教=信仰のレベルの課題だったということです。しかし僕は、心理学と宗教というのは、相補的な関係にあると考えています。心理学で解決がつかないものは、宗教という何千年に及ぶ人類の知恵からヒントを得ることができるということです。

たまたま自分の身に降りかかった不幸、自分に責任がないように思える失敗。こうした出来事に対して「ああ、これもまた、自分にとって意味があるかもしれない」と捉えること。これはもう心理学ではなく、運命をどう捉えるか、つまり宗教の領域なんですね。

ただ、これを心理学的なトレーニングに変換することは可能です。例えば、大きな失敗をしてしまったときに、目を閉じて「これにもきっと意味があるのだ」と唱えてみる。理不尽で、腹立たしいことが起きたときにも、同じように唱えてみる。できれば3回ぐらい、声に出してみる。そうすると、フッと心が落ち着いてきます。

不条理を受け入れられるかどうかは、現実的に言って、人生を好転させる、大きな契機となります。「これにもきっと意味があるのだ」という<呪文>をぜひ心の片隅で覚えておいて、何か、失敗をしてしまったときに試してみてください。

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「鋼のメンタル術」 どん底に落ちた 身についた

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自己の内面と外面からメンタルを整えるメンタルを整えることは、スポーツ選手だけでなくビジネスパーソンにとっても不可欠な要素となっている。19歳で起業し年商が5億円に達する会社に成長させるも、部下の裏切りなどで20歳にして1億円の借金を背負うなど、数々の「天国と地獄」を経験してきた大坪伸氏もまた、「メンタルを整えることこそが、ビジネスでは最も重要だ」と語る。

復活と転落を繰り返しながら経営者として成功を収め、現在は作家・セミナー講師としても活躍する大坪氏に、壮絶な体験の中から身につけてきたメンタル術を教えてもらった。

■失敗や不運は避けられない。だが、捉え方は変えられる

人間は生きていれば、程度の差こそあれど、必ず悪いことが起きるものです。もしそうなった時は、自分はいつもそうなのかと自問自答してみるといいでしょう。

たとえば営業成績が悪くて上司に怒られた際、「いつもこうなのか?」と考えてみると、意外といい時もあったのだと気づかされます。

それに気づくことができれば、いまは巡り合わせが悪いだけだと思えますし、乗り越えるための糸口も見つかるはずです。

■アンソニー・ロビンズが語った「結果」の捉え方

「悪いこと」とひと言でいっても、一つの事象に対する捉え方は人によって異なります。世界NO.1コーチといわれるアメリカ人のアンソニー・ロビンズ氏がこんな話をしています。

ある女子高生がチアリーダーの大会に出場したところ、5位に入賞しました。3000人中5位なので、素晴らしい結果です。ところが彼女は自殺してしまいました。1位になれなかったことがショックだったのです。

話は変わって、イラク戦争ドキュメンタリー映画のなかで、ある兵士が生きて戦場から帰還できたことを喜んでいました。ところが、兵士の彼女は泣いています。なぜなら、兵士の左腕がなくなっていたからです。しかし、兵士は彼女に笑いながら「俺は右利きだから幸せだ」と言い切りました。

目前の事象をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかによって、これだけ違う結果が生じるのです。

■ポジティブシンキングではなく「多角的な視点」を

ポジティブシンキングというと陳腐に感じるかもしれませんが、物事を多角的に見ることが重要なのです。それには訓練が必要ですが、心がけ一つで改善が可能です。

まずは、当たり前のことに感謝できるようになることです。それができれば、今まで当たり前だったことを愛おしく感じるようになります。

たとえば、犬の散歩をあまりしない人がいますが、それは、犬の存在が当たり前になっているからです。ところが病気が発覚して余命が短いとわかった途端、散歩に連れて行ったり、いい餌を与えたりするようになります。

当たり前でなく、それを愛おしいと思うと、接し方が変わるのです。日頃から当たり前だと思っていることに感謝することは非常に大切です。

■悩むのだったら「意味のある悩み」を

メンタル的に楽になるということは、抱える問題がなくなるということです。

ところが自分のメンタルが弱いと自覚している人は、意味のない些細な問題を抱えていることが多い特徴があります。

たとえば、大勢の前でプレゼンする時に緊張してうまく話せないという悩みは、いかに大勢を説得して信頼を勝ち取るかという本来の目標の前では些細な問題です。

既存の行動の中にあるのは無駄な問題であり、本来は、成長したり未来をよくするための「意味ある問題」を抱えるべきです。

そうした前向きな意味ある問題を解決することが人間の成長・進化であり、それにともなって、メンタルも鍛えられていくのです。

■メンタルは意外なほど「視覚」に左右される

メンタルを整えるには、自己の内面だけでなく、外にも意識を向ける必要があります。なぜならメンタルのあり方は、外的要因の影響も強く受けるからです。

外的要因には、二つの要素があります。一つ目は「視覚的要素」。

身に着けている服や乗っている車、住んでいる家など、目で見てすぐわかるものです。皆さんもお気に入りの服を着たり好きな車に乗ることで、いつもよりポジティブになれたという経験が一度はあるのではないでしょうか。

■ヤンキーだった自分を生まれ変わらせた「ある環境変化」

二つ目は「外部環境」です。メンタルの状態は、周りの関わる人間によっても変わってきます。

周りにネガティブな人間ばかりがいると、自分の感情もネガティブになりがちです。お金のことしか考えてない人たちといたらお金儲けが優先になりますし、社会貢献を考えている人たちといたら、自然とそれを志向するようになり、それは自身のメンタルにも影響してきます。

私の通っていた高校の地域はいわゆるヤンキーが多く、私もなめられてはならないと同じようにやんちゃをしていました。

ところが17歳の時、バイクを買うために始めたリフォーム会社の営業で大金を稼ぐようになったところから人生が変わりました。無事にすぐバイクは購入でき、バイクだけでなく車にも興味を持ち、フェラーリをキャッシュで購入することに。そこでフェラーリオーナーが集まるツーリングに参加したところ、周りは経営者ばかり。私自身、そんな彼らから勧められたことで起業することになったのですから、外部環境の影響は大きいです。

■「環境に染まる」ことを意識せよ

大事なのは、「環境に染まる」ことを意識することです。強いメンタルを創りたいと思ったら、メンタルが強い人たちや、自分に対していいエネルギーを与えてくれる人たちのなかに入っていくといいでしょう。

ポジティブになれない人はポジティブな人と一緒にいることを心がけ、なりたい人に似せていくのです。

それを意識的にやっていけば、やがて無意識的にできるようになります。

■コミュニティは人間に必要不可欠。だが……

人にはそれぞれ父、夫、社長、社員、先輩、後輩、友達などいろいろな役割があります。

父として所属しているのは家族ですし、社長として所属しているのは会社ですし、後輩として所属しているのはゴルフサークルかもしれません。いろいろな環境やコミュニティによって、立場が変わるのです。

たとえお金があっても、家族も友達もいない人は時間を持て余してしまい、虚しさを感じるでしょう。

■「コミュニティ疲れ」に要注意!

人は誰しも、コミュニティに属したいものです。アメリカの心理学者デイビッド・マクレランド氏は、人間が行動を起こす動機には「達成欲求」「権力欲求」「親和欲求」の3つの欲求が関与していると提唱していますが、コミュニティに属したいというのはまさに「親和欲求」です。

しかし、コミュニティとの関わり方には注意が必要です。現代社会では、所属するコミュニティが多すぎて疲れてしまう人が少なくありません。

限られた時間のなかでコミュニティとの関係を保つために、圧迫感やプレッシャーを感じることすらあります。そうしたコミュニティ疲れは、メンタルにも悪影響を及ぼしかねません。

■「ノー」と言う勇気がメンタルを健全に保つ

なぜ、所属するコミュニティが増えていくのかというと、「ノー」が言えないからです。

興味がないのにゴルフの誘いを断れなかったり、自分に関係のない仕事を手伝うよう頼まれて受けてしまうと、タスクは増える一方。タスクが増えればストレスも増えていきます。

成長のためのストレスならいいですが、意味のないストレスは極力軽減すべき。時には断る勇気も必要です。

「ノー」と言うのは、メンタルを健全に保つためにも重要なことです。「ノー」と言えない人の「イエス」には価値がありません。

イエスマンは、上司からしたら使い勝手がいいですが、意見を求められていつも「いいんじゃないですか」と答えていては、説得力がありません。

■自分のコミュニティに「点数」をつけてみよう

所属するコミュニティが多すぎる人は、参加するコミュニティを減らすべきです。

方法としてまずは、自分が所属しているコミュニティを紙に書き出してみましょう。その一つ一つに点数をつけていくと、重荷になっているコミュニティや苦手と感じているコミュニティが明確になってきます。点数が低かったコミュニティは参加するのを辞めてしまいましょう。

ただ、時としてすぐに辞められないコミュニティもあるので、その場合はどうやって関係を改善するかを考えることも必要です。

■新しいことに挑戦すれば「新人」の立場が手に入る

逆に足りない部分を増やしていくことも重要です。たとえば最近、会社の同僚としか関わりがなく、メンターや人生の先輩を探したいとしたら、もともと興味のあった将棋を始めてみる、といったようにです。

もしかしたら将棋サークルで出会ったおじいさんに、人間の本質を教わることだってあるかもしれません。

一つのコミュニティが増えれば、自分の中に「新人」という新しい立場が加わります。そうすることで、メンタルも変わっていくのです。

メンタルを整えるのに特効薬はなく、日々の取り組みが非常に重要です。今回紹介した内面に目を向ける方法でも外面に目を向ける方法でも、まずはできることから実践してみてはいかがでしょうか。

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ポジティブな独り言は Dの付く言葉はNG、Sのつく言葉を

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プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手(21才)やプロゴルファーのタイガー・ウッズ選手(43才)など、一流アスリートほど、試合中に独り言を言っているのをご存じだろうか? 自分に語りかけることで集中力が上がり、ポジティブな発想に切り替えられるのだそう。そんな“独り言”の効能と使いこなし術を紹介する。◆人には声に出して話したい欲求がある

「人間は社会的な動物なので、コミュニケーションをとりたいという欲求が誰しもあります。だから話す相手がいないとストレスに。その場合は自分に話すと、コミュニケーションをとっている気になれ、自分を慰められるのです」(精神科医・ゆうきゆうさん)

 つまり独り言にはストレス解消の効果があるのだ。独り言にはほかにも、思考を整理し、気分を落ち着かせる効果がある。また、自己暗示もかけられる。受験生が「絶対に合格するぞ。大丈夫!」などと言い続けると気持ちが前向きになるのがそれだ。

 勝負にこだわるスポーツ選手も独り言を使う場面があると、メンタルトレーナーの筒井香さんは言う。

「多くのスポーツ選手は、独り言を活用して負けられない場面でも心を調節し、パフォーマンスを上げて成績を残しています」(筒井さん)

◆声に出す言葉は前向きなものを

 独り言は、ただ何を言ってもいいわけではないという。

「反射的に出る言葉には、ネガティブな意味を持つものが圧倒的に多いんです。例えば、“ムカつく”とか“ウザい”“最悪”なんて、独り言を口にしてはいませんか? 幸せや成功を目指すなら、発する言葉はポジティブなものにした方がいい」

 とは、日本ほめる達人協会の理事長・西村貴好さんだ。

「例えば、“D”のつく3つの言葉は言わない方がいい。それは“でも”“だって”“どうせ”です。これらを言った瞬間、物事をプラスに考えられなくなります。ですからなるべく、“S”のつく4つの言葉を使うように意識しましょう。それは“すごい”“さすが”“素晴らしい”“ステキ”です」(西村さん)

 4つのSに加え、アクシデントに見舞われた時は、「そうきたか」と、声に出すのがおすすめだという。 

 いきなり考え方を変えるのは非常に難しい。しかし、使う言葉は意識して変えられる。つまり、考え方を変えたかったら、まず使う言葉を変えればいいのだ。そうすることで、ひいては人生も変えられる。

◆自分を実況中継するとやるべきことが見える

 自分で自分に話しかけることで、考えや行動を理想の方向へ導く方法もあると、前出の筒井さんは言う。

「これは、アスリートもやっていて、話しかけ方には順序があります。まずは、自分の今の感情と考えていることをたずねます。下の例でいうと、ステップ1と2に該当します。その後、感情の原因である自分の本心をたずね、それを認めてあげます(ステップ3)。緊張している、怒っているなどネガティブな感情も受け入れることが大切です。否定する必要はありません。こういった、自分の感情を踏まえたうえで、今後どうしたいのか、目的や希望を明確にし(ステップ4)、そのためにどうするとよいか(ステップ5)を順に自問自答していくのです」(筒井さん)

 つまり、今の自分を自分で実況中継するというわけだ。そうすることで、状況を客観視でき、問題に冷静に対処できるようになるという。ポジティブな独り言 Dの付く言葉はNG、Sのつく言葉を

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